隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
内線で営業の誰かに彼と連絡を取ってもらって緊急だと連絡してもらおうと、営業の内線番号を押そうと手を伸ばすと、何故か急にその手を止められた。
「分かったわ。出張なら仕方ないわね。直接圭には連絡を入れるからもういいわ。、、それより貴方、、私と圭の関係は気にならないの?噂では貴方と圭が付き合っているって聞いてたんだけど。違ったのかしら?」
握られた手は力強くて、痛いくらいだ。
真っ直ぐ見つめられて目が合うと妖艶に笑った。
そしてゆっくりと耳元に口を寄せられた。
『昨日はごめんなさいね。折角の時間を邪魔しちゃったわ。でも圭を怒らないであげて?ほら、圭って優しいでしょう。だから直ぐ好意を持たれちゃうもの。、、、本当に可哀想だわ。』
私にしか聞こえない小さな囁き。
その言葉は一番知りたくなかった現実だった。