隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
メニュー表もなく、コースが一体いくらするのかもわからない。
今日の手持ちで足りるのかドキドキしていると、そんな不安が顔に出ていたのかクスクスと笑う声が聞こえた。
「心配しないで?貴方に支払いをさせるつもりは微塵もないから。」
「そんなっ、、!ご馳走して頂く理由がありません、、、。」
「私が誘ったんだから私が支払うのか当然でしょう。それに貴方より稼ぎもいいしね。年齢だって私の方が歳上よ。」
「で、でも、、、。」
「それとも私に恥をかかせたいの?」
ワザと不機嫌そうな声を出す柿本様に優しさを感じた。
きっとそうでも言わないと私が素直に好意に甘えられないと思ったのだろう。
昼間にも思ったが、綺麗なのは見た目だけじゃなくて心も綺麗で優しい方。