隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


会社が見えなくなってようやく張っていた気が抜けて項垂れるように俯く。

するとため息をつきながら、光さんの手が優しく頭を撫でる。






「、、そんな泣くくらいなら猿芝居なんてしなきゃよかったのに。嘘をついたことが嫌だったの?それとも俺とのキスが泣くほど嫌だったの?本当、、圭の事好きなんだね。圭の為なら悪女にでもなれるか、、、。キャラでもないのにそんなに震えるまで無理に頑張っちゃうとか、、健気だね。」




自分でも涙の理由はよく分からない。
でも流れる涙は止まらない。




「すっ、、、みませ、、、っ、、お付き合い、、下さって、、ありがと、、ございます。、、それに、、キスしてしまってすみま、、っ、、!」





泣きすぎて途切れ途切れしか出てこない言葉。

それでもキスの謝罪をしようとすると急に光さんの手で口を覆われた。






「謝らないで。元はと言えば原因は俺だし。何より君からのキス、、嬉しかったから。だから、、謝ったりしないでよ、、。本気だっていったでしょ?それに気持ちがないキスでも好きな子からのキスは嬉しいよ。利用するなら最後まで利用してよ。俺、浮気相手でも婚約者でも演じるからさ。」


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