隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
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隣から規則正しい小さな寝息が聞こえて、そっとブランケットをめくる。
無防備に眠る彼女の寝顔に頬が緩む。
初めて彼女を見かけたのは、前いた受付の子が辞めて数日後だった。
ジャパンライフ生命の受付嬢は、顔面偏差値が高いと有名だったが、その歴代受付嬢の中でも群を抜いて綺麗で可愛く笑う子が受付に立っていた。
、、それが晶帆だった。
その頃は頻繁にジャパンライフ生命に出入りしていた事もあって彼女の仕事振りを見る機会が多かった。
男に媚びる事もなく、老若男女分け隔てなく接する彼女が新鮮に映った。
周りには居ないタイプの子。
俺や圭が1番嫌いな、、男をアクセサリー感覚で近づいてくるようなタイプの子とは正反対の子。
仕事とプライベートのオンオフが激しい子も多い中、たまたま外で見かけた彼女は受付で見せる顔のままでとっても自然体だった。