隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


お互いが大事過ぎて偽りの関係を続ける2人に、呆れを通り越して笑いしか出てこない。






でも1番馬鹿なのは、目の前の彼女。


彼女が圭の為にやろうとしている計画は本当に馬鹿げている。

そしてその計画に乗る自分はもっと馬鹿げてるんだろう。




彼女に想いを告げても困らせるだけで、彼女を知れば知るほど圭への想いが痛いほど伝わってきて不毛な想いを痛感する。

圭の為なら自分の人生も棒に振る事ができる彼女は、だれよりも強くて尊い。


そして圭の為なら心身ともにボロボロになれる彼女があまりにも儚くて抱きしめたくなる。

隣で眠る彼女の目の下の薄っすら出来た隈にそっと手を伸ばして、ため息を吐く。








「、、、本当にあいつはしっかり守ってたんだな、、。社外の俺には限界がある。圭のようには守ってやれない。結局、、お前じゃないとダメなんだな。」



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