隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「泣くほど美味しかった?それは作り甲斐があったね、、。」
光さんは涙の理由がきっと分かってる。
でもそれをあえて口にしない光さんの優しさが痛いくらい心に染みて涙を止めることは出来なかった。
「ご馳走さまでした。とっても、、美味しかったです。それと、、ありがとうございました。あの、おこがましいお願いをしてもいいですか?」
ゆっくりと時間をかけてリゾットを完食し、その頃には涙も止まって落ち着きを取り戻した。
私が号泣しているのを見て見ぬフリをしてくれた光さんに姿勢を正してある提案をした。
「うん、いいよ?」
「明日は私に作らせて下さい。」
「、、、それは明日も迎えに行ってもいいと解釈しても?」
「はい。お迎え、、とっても嬉しいです。」