隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
、、でも、やっぱり1番大事にしたいのは晶帆の気持ちだ。
これ以上傷ついて欲しくないし、ツライ思いをして欲しくない。
いくら私が身体を張った所で、部署も違う晶帆の事をずっとは守ってあげられない。
そしてまた、あの時みたいに心を閉ざてしまうんじゃないかって怖い。
俯きながら膝の上で拳を握りしめると、運転席から柔らかい声が車内に響いた。
「、、君みたいな友達が居て少しホッとしたよ。」
「っ、、いえ、、私はこの騒動中にインフルエンザで長い間休んでいて、、親友だって思ってるのに本当に大事な時に一緒に居てあげられなくて、、、情けない限りです、、。」
「いや、、君の存在は大きいよ。俺の前では強がって笑ってて、、でも君には弱音を見せてくれたんだろ?なんだか妬いちゃうね。」
「どうでしょう、、。私にも遠慮しちゃうような優しい子ですから。あの子は何も悪くないのにきっと人一倍傷ついて来たと思うんです。だから晶帆を傷つけるような人間は絶対に許しません。」
「、、君が女の子で本当に良かった。今は心底そう思うよ。だってもし圭じゃなくて君が恋敵だったなら完敗だったよ、きっと。」
ルームミラー越しに目があった柿本さんが、情けない顔をしていて思わず笑ってしまう。