隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


きっとこの人も晶帆を大切に想ってる。

でもやっぱりこの人を応援してはあげられない。







だって晶帆が想う人は世界でたった1人だけ。












「私が男で晶帆に好意を寄せたとしても、きっと津川さんには敵わないと思います。だって鬱みたいになってしまった晶帆を救ったのは、、津川さんですから。」

「随分と圭の肩を持つんだね。前から気になってたけど、どうやって圭は晶帆を救ったの?」

「、、確かにあの時、津川さんはストレートに気持ちを伝えていればここまで拗れずに済んだんだと思います。でも、、きっとあの時の晶帆にはアレが最善だったんです。偽りの恋人というお互いの利害の一致。あれのおかげで晶帆は少し救われたんですよ。、、実際、津川さんはめちゃくちゃ晶帆の事守ってましたよ。それはもう、、番犬のように。社内で1番人気の男が恋人になったと知れ渡れば、そう易々と声が掛けられなくなりますしね。人気だけじゃなくて実力も兼ね備えていたので文句も言えない状況を作っていました。」

「でも特定な恋人を作らなかった圭に恋人だなんて逆に同性からの嫉妬は更に増すんじゃない?」

「私も最初はそれを心配してました。実際津川さんと付き合った当初は嫌がらせは増す一方でしたし。それで怪我をした事もありましたよ。でもそれで分かったんですよ。あの人、、女でも見境ないんです。怪我を負わせた女の子が自主退職したんです。、、後から聞いた話だとその自主退職てのは表向きだけで退職に追いやったのは津川さんだって。それを聞いて正直、津川さんの事怖いと思いました。そんな噂があっという間に広まりました。最終的に晶帆に手なんて出せない環境を作ったんですよ、あの人。それに、、。」




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