隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


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「ねぇ、見てあの子だよ。総務課から受付へ異例の異動になった子。」

「、、大したことないじゃん。オトコってなんでああいうフワフワした子が好きなんだろうね。あんなの演技に決まってるじゃん。ちょっと可愛いからってチヤホヤされちゃってさ。いい気なもんだよね。」

「ねーー!うちらなんか毎年、受付に希望だしてたのに意味が分かんないよね。やっぱりあれじゃない?身体使って上に取り入ったんじゃない?」

「うわー、、まぢ引くわ。」






すれ違い様にこういう事を言われるのは、受付に異動になってからは日常茶飯事だ。

何処にいてもこういった陰口を叩かれ、耳に入れないように生活してもここまであからさまだと自然と入ってきてしまう。







なんであの子?


それは私が1番思っている。

昔から目立つのが苦手で、人付き合いもあまり得意じゃない。

これと言って取り柄のない私が何故受付という会社の顔に異動になってしまったのか、、半年だった今でも分からない。



ただ、異動を言い渡されたからには精一杯任された仕事を頑張るだけだ。

春になればきっと総務課に戻って穏やかな生活に戻れると信じていたのに、季節は夏が終わろうとしている。


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