暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】
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「目を瞑っておけ」
そうこちらへ向けて口を開くと、数秒もせず最後の一人である見張りの兵士を切り捨てた。
発して直ぐ行動をして下さったお陰で目を瞑る時間すらなく、その光景を真正面に見てしまったわけだが………………。
そこにいたのは思っても居ない人物達だった。
_____ギィ………。
切り捨てた兵士が横にぶら下げていた鍵で牢屋を開けると、私に着ていた黒マントを被せる。
大きくて、さっきまで着ていたからか体温が残ってとても暖かい。
その人物は地面に座り込んだ久しぶりに再開する私に向かって優しく声をかけた。
「……大丈夫か、アニーナ」