暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】


「証拠はフィグリネ様の手にありました。まぁ、実際にはドレスを証拠として提示致しましたが……」

「………手?ドレス??それって一体…………」

手やドレスに証拠が残っているなど今まで聞いたことがないけれど……………一体どうやって証明したと言うの?


「ポポクテリアンでございます」

「ポポクテリアンとはたまに料理の上に添えられているあれですよね?確か……………何かの薬草と一緒に使ってはいけないのだとか聞いたような……」


一般販売のされていない食材で以前問題が起こって以降危険食材として扱われていたが、使い方さえ間違わなければ得に支障をきたさない普通の食材だと私は聞いた覚えがある。

しかし……それが一体どうしたと言うのだろうか。

「今スフィア様がおっしゃられたようにポポクテリアンとは普段料理を彩る際に使用され、主に食用としては使われません。なぜなら合わせ方を間違えると毒と変化してしまうので、取り扱いが非常に厳しいのでございます。今回はそんなポポクテリアンが例の合わせてはいけない薬草と一緒に紅茶の中に混じっておりました」

…………っ!!

では、今回毒として使われたのはポポクテリアンと言う事なのね。

そして……アニーナ様そんな証拠を突き止められた……と。

「それで…一体どうやって証明したのですか?」

フィグリネ様であれば料理関係者に頼み、こっそりと入手する方法を選んでいそうだ。そして仮に疑われても料理に使う為だと言い逃れ出来る方法をとっていると思うのだけど。

「はい。先ほど証拠は手…と申し上げましたが、ポポクテリアンから出る汁は染み込んでしまいますと、何度洗っても数日間はとれません。そしてその汁は面白い事に酢と触れ合えば変色を起こすのです」

酢に触れると……変色を!!?

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