暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】
で………でもちょっと待って!!
ではなぜアンディード帝国のお妃様であるアニ………いえ、アニーナ様がこの国で、しかも侍女として働いていたの!?
場所的にだって結構離れているのに…………お忍び調査にしては遠すぎ、その他の理由であれば尚更深い事情がありそうで、
無闇に聞いていいものなのか……………思わず躊躇してしまう。
「やはり……驚かせてしまったようですね」
「い……いえ…そんな事はございません!」
アニーナ様はそう言って申し訳なさそうに苦笑された。
「スフィア様に隠し事をしていた日々はやはり心が痛みましたが、どうしても…………私は本当の事を申し上げれなかったのです。もしそれが何らかの形で外に漏れてしまえば、スフィア様だけでなく自身までもが他の危険に晒されてしまう恐れが大いにあったので……」
どう言った経緯でアニーナ様がこのガルゴ王国に、しかも侍女としてこの場に居たのかは謎だけれど、確かに他国のお妃様であるともし他の者に知られたら、間違いなく身が危険になるだろう。
アニーナ様はそれを恐れていらっしゃったのだ。
しかし………………。
「もし、味方の者が助けに来られなかったらどうなさっていたおつもりなのですか?あのままでしたら命が危なかったかもしれないのに……」