暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】
確かにこの異国語は普通の異国語より複雑で難しく、読み取るのも発音するもの苦戦すると一般的には言われているようだけど、
使用人の頃その言葉で記された小説が面白くて、独学で勉強しつつ物語を読み切った事があった為、
今回は役にたったみたい。
滅多に聞かない言葉なので使うことはないとは思っていなのだけれど、まさかここでね使うことになるとは思ってもみなかった。
「先生、答えはー?それあってるの??」
固まる先生に生徒達からの言葉が飛んできた。
「…………あ、えぇ。正解です」
驚きと悔しさが混じったようなそんな声。
先生のそんな言葉により一気に生徒たちの歓声が教室を包み込んだ。
「アニーナさんはかなり優秀な方ですね!これだったら宮殿でも余裕で働けますよ(笑)」
クレハ達の待つ後ろの方へ戻ると理事長先生はそう言って陽気に笑い、次の場所へと案内してくれた。
教室から出た後に先生はもちろんのこと生徒達は、『あの女は一体何者……っ!?』と騒いでいたなんて、教室を後にしたアニーナは知る由もない…………………。