暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】
「剣術に関しては最初申し上げました者よりも非常に長けており、今後の活躍が楽しみな者でもありますが……凄いのは剣術のみ。残念ながら知能の方は弱いご様子で…無駄に負けず嫌いなご様子です」
クレハはそういうと見たことのない黒い笑みを浮かべた。
普通のクレハでないのは見て分かるけど……急に毒舌に??
「えっと~……取り合えず凄い者が入ったのね?」
「はい。幸いな事に二名とも第二騎士団に配属されたようですので、楽しみでございます」
「それは……良かったわね。……ははっ……」
陛下の言う珍しい名前とは一般の名前だったからかな?
そして、クレハが兵士にするには惜しいと言っていた人物はその二人のどちらか……。
ますます、あの時の会話と結びつかない感じはするけどもその二人のどちらかが私と親戚だとか、里の者だとすると話は何となく結びつく。
一度見た方がよさそうね。