暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】
「………やべぇ。そう言われたら頑張るしかねぇじゃん!」
私の声援が届いたのかグラントは私の方にチラッと視線を移し何やら叫んだ後一気に攻撃を開始し、
それからまた追い込みをかけるように無駄なく素早い動きで相手の木の棒を叩き落とした。
それを拾おうと必死に相手は駆けるが…………………
「またお前の負けだな」
グラントの握った木の棒はまるで剣に見えるかのように相手の首のギリギリに突きつけられ、
成す術のない相手の生徒が悔しそうに「……………負けました」と言ったところで対戦は終わった。
「………では勝者、グラント・セレファーナ!」
その声に勝者を称える拍手が周りから聞こえてくる。
「……………………スゴい」
本当にそれは一瞬の出来事で、グラントが攻めたとこから一気に勝敗が分かれたといった感じだ。
素人の私でもグラントは強いということが見て分かる。