暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】
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下へ落ちたと思ったらそこは滑り台のようになっており、下へ滑っていく私は硬い地面へ尻もちをついた。
「………いたた」
思った以上の衝撃に思わず労るようにお尻を擦る。
視界一面に広がる真っ暗闇に動揺しつつも、居場所を確認するように辺りを見渡した私は、
次第に慣れてきた目でとんでもない光景を目の当たりにしてしまった。
「………………え?これは一体…………」
恐らく正方形の部屋だろうと思われる狭い場所に沢山の女の人が固まっており、
皆表情が沈み元気がない。
よく見ればあの時消えた女の人もいる。
「あら、また新しい人…?今日は何だか多いわね」
「え?」
いきなり話しかけてきたその女の人は、汚れたワンピースにやつれた表情をしておりいかにも不健康そうで、
現れた私を見て『また』と言った。
「さっきも新しい人がやって来たの。ほら、あそこを見てちょうだい」
視線の先を辿って見てみると、さっき消えたあの女の人とその連れらしき女の人が座っていた。
「互いにまだ状況が読み込めていないみたい。まぁ初めは誰でもそう。貴女みたいに怯えない人の方が珍しいわ」
怯えていない訳でもないのだが………………それよりもこの異様な空間に驚いている。