暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】



このままここへ居続けたら恐らく私も売られてしまうのだろうけど………………こうゆう事態を考えて私はクレハ宛に文書を綴っている。


運が良ければそれを見つけたクレハがどうにかしてくれるんじゃないかって私はそう思う。



だから今はここで自分のできる事をしよう。


「…………怪我をされている方いるかしら?」


「え?まぁ………怪我っていうか具合が悪い人は多々いるわ。どんなに悪化しようとも薬も医者もここには来ないから」


まずは重症な人から見ていくか。


「分かったわ!ありがとう」

「………貴女一体何をする気なの?」


立ち上がった私に不思議そうな顔で女の人は問いかけた。


もちろんこの人は私が人とは違う力を持っているなんて知らない訳だが、

「助けが来るまで自分の出来ることをしようと思うの」


そう言って部屋の中を駆け回る。


今持っている力を他人の為に。



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