クールな御曹司の甘すぎる独占愛

ミヤビは顎を引き上げ、大きな瞳に強い光を宿した。ミヤビの身体からにじみ出る不快感から察するのはひとつ。晶以外にはないだろう。

だが奈々は、高圧的な彼女の態度を前にして、挨拶のあとから言葉を発せられない。


「わからないようだから単刀直入に言うわね。晶から手を引いてちょうだい」


ミヤビは、臆せず毅然としていた。昨夜、晶から奈々とのことを聞かされたのだろう。

奈々は、まるで映画やドラマのワンシーンを生で見ている錯覚に陥る。大女優のミヤビからそんなセリフを投げつけられる非現実的なことに、脳がついていけないのかもしれない。


「ちょっと聞いているの? 聞こえない?」


なんの反応もしない奈々に痺れを切らせたか、ミヤビは眉間にシワを寄せて険しい表情を浮かべた。美しさゆえの迫力がある。


「奈々さん……!」


その圧倒力に腰の引けた明美が、ちょんちょんと奈々のスカートを引っ張る。いったいなにがあったんですか?という疑問と、どうしたらいいでしょうかという不安が、隣から伝わってきた。

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