クールな御曹司の甘すぎる独占愛
顔をしかめながら飲み込んだ宮内を心配するが、本人は“大丈夫だ”とばかりに深く頷く。しかし、まったくもって平気には見えない。
急いで入れてきたお茶を明美が差し出すと、宮内は「ありがとう」と言って喉を潤した。さらに宮内は、別の占いしるこを開封してお湯を注ぐ。
「えっ、まだやる気ですか?」
「当然」
宮内は平然と言い、お椀の中身をじっと見つめる。
明美も一緒になって覗き込むと、今度出てきたのは桜の花だった。
「……これも違うか」
小さく息を吐き、そのおしるこもまた一気に口へと流し込む。
「宮内さん、もうそのへんでやめたほうがいいですから!」
苦い薬でも飲んでいるかのように険しい表情をする宮内を止めるものの、彼はまったく意に介さない。次の封を切って、お椀にあけた。