クールな御曹司の甘すぎる独占愛
「あ、今のは、蚊! 蚊がいたからパン!って叩いただけですから」
喜んで手を叩いたわけじゃないと言い訳がましく明美が言うが、宮内はその笑顔を崩さない。
「へぇ、蚊ね。そんな時期でもないけどね」
「そ、そんなことないですよっ。いまどきは蚊も年中活動が可能ですから」
なにを言っているんだろうかと明美も思うが、素直に認めるわけにはいかない。
三月だろうが、蚊がいたのだ。そうなのだ。
「うれしいときは、うれしいと言ったほうがかわいいよ?」
「べつに宮内さんにかわいいって思ってもらわなくてもいいですし!」
「まぁ、そんな意地っ張りなところもかわいいけどね。これも惚れた弱みだな」
「ほ、惚れたって……!」
直接的な言葉を言われて、明美の頬が赤く染まっていく。
「そう。惚れた。明美ちゃんのことが好きだ。こうしてハートも出たことだし、今日からキミは俺の恋人」