たった7日間で恋人になる方法
徳永さんの後について、広い店内の奥に進むと、ゆるやかな螺旋状の階段を昇り、少し開けたホールに出ると、コンパクトなクロークのようなスペース、その先に、木製の真っ白な扉。
外側から中は見えないけれど、廊下の突き当りまでが部屋だとしたら、個室とはいえかなりの広さになりそうだ。
扉に張られたプレートには、金色の文字で【Especial room】と書かれてる。
『先に陸斗の方の友人も集まってくれてるから、中に入ったら自己紹介よろしくね…それと、森野さん』
徳永さんが、私に視線を寄こした。
『今日、この前話に出た、お付き合いしているっていう彼は…?』
『あッ、えっと、きゅ、急に仕事が入っちゃって、でも後から、ちゃんと来るから…』
『そう、それなら良かった』
唐突に聞かれて、上手に嘘を吐く準備はしていたものの、しどろもどろの回答になり、いかにも嘘っぽくなってしまって、隣の美園に呆れた顔をされる。
『徳永、この前言ってた、萌のこと気に入ったっていう人は、来てるの?』
『もちろん来てるわよ…一応、森野さんにお付き合いしている人がいるみたいだって話はしてあるけど…どうかな?あんまり信じていないみたいだったかな?…でも』
ちらりとこちらを見て、にっこり微笑まれる。
『どっちにしても、森野さんの”彼”が現実に現れたら、諦めるでしょ?』
”現実に”を強調したその口ぶりから、そもそも彼にそのことを伝えた当の本人達が全く信じていないように聞こえた。
『じゃ、開けるわね』
徳永さんがノックをして扉を開ける瞬間、真後ろに立っていた美園に『騙す相手が悪かったわね』と耳打ちされ、グッと緊張感が高まった。
大丈夫…拓真君なら、必ず来る。
それに、私達は雰囲気に流されてキスまでしてしまうほど、シュミレーションはうまくいったのだから、バレるわけはない。
外側から中は見えないけれど、廊下の突き当りまでが部屋だとしたら、個室とはいえかなりの広さになりそうだ。
扉に張られたプレートには、金色の文字で【Especial room】と書かれてる。
『先に陸斗の方の友人も集まってくれてるから、中に入ったら自己紹介よろしくね…それと、森野さん』
徳永さんが、私に視線を寄こした。
『今日、この前話に出た、お付き合いしているっていう彼は…?』
『あッ、えっと、きゅ、急に仕事が入っちゃって、でも後から、ちゃんと来るから…』
『そう、それなら良かった』
唐突に聞かれて、上手に嘘を吐く準備はしていたものの、しどろもどろの回答になり、いかにも嘘っぽくなってしまって、隣の美園に呆れた顔をされる。
『徳永、この前言ってた、萌のこと気に入ったっていう人は、来てるの?』
『もちろん来てるわよ…一応、森野さんにお付き合いしている人がいるみたいだって話はしてあるけど…どうかな?あんまり信じていないみたいだったかな?…でも』
ちらりとこちらを見て、にっこり微笑まれる。
『どっちにしても、森野さんの”彼”が現実に現れたら、諦めるでしょ?』
”現実に”を強調したその口ぶりから、そもそも彼にそのことを伝えた当の本人達が全く信じていないように聞こえた。
『じゃ、開けるわね』
徳永さんがノックをして扉を開ける瞬間、真後ろに立っていた美園に『騙す相手が悪かったわね』と耳打ちされ、グッと緊張感が高まった。
大丈夫…拓真君なら、必ず来る。
それに、私達は雰囲気に流されてキスまでしてしまうほど、シュミレーションはうまくいったのだから、バレるわけはない。