たった7日間で恋人になる方法
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その部屋は、”ちょっとしたパーティーとかに使う個室”程度のものなんかじゃなく、広さは1階フロアの4分の1にも満たないながらも、端に専用のバーカウンターまで付いていてる、特別室といったところだろうか。
入った正面は一面が回転式のガラス扉で埋まり、すべて解放させれば、その先に続いているウッドデッキと、部屋から続いているワンフロアのように見えて広々と感じた。
『初めまして、高木と大学が一緒だった関本祐樹です、仕事はジムでアスリート専属のインストラクターやってます』
夕刻の綺麗なオレンジ色に染まるウッドデッキをバックに、耳障りの良い柔らかな声が、集まった人数にしては広すぎる部屋に、良く響いた。
第一印象は、いかにもスポーツ万能系のイケメン男子。
さわやかな笑顔で『あ、でも実は一浪してるから、皆さんより1コ年上なんだけどね』と、自虐ネタで笑いも兼ねた自己紹介で、集まった女性陣の心を一手に掴んでしまう。
徳永さんに『例の彼ね』と耳打ちされると、偶然なのか関本君と目が合い、何故か微笑まれ、慌てて視線を逸らした。
これじゃ、逆に意識しているみたいで、勘違いされてしまう。
『結構いい物件じゃない』
『美園』
『見た目だけなら、完全に時枝君、負けてるわ』
『そう…かな』
『萌、せっかく現実の恋愛に目覚めたんなら、いろんな男、みた方がいいからね』
美園に勧められるも、拓真君を好きな気持ちに気づいてしまった今、例え報われないと分かっていても、直ぐに他の人を…という気には、なれそうになかった。
ひとしきりの自己紹介が終わると、主役の二人を追い出して、本題である”二次会の打ち合わせ”が始まった。
高木君と徳永さんの二次会は、披露宴会場の近くにあるレストランを貸し切って行うらしく、高木君の方は大学の学友が、徳永さんの方は美園をはじめとする高校の時の友人数名が、企画から運営までを実施。
正直、私は徳永さんとそんなに親しかったわけでもなかったから、メインメンバーには入っていなかったけれど、流れで二次会の受付を頼まれ、ついでに当日のお手伝いもすることになっていた。
『全く、独身の私が、どうして徳永の二次会を仕切らなきゃならないのよ』
『安心して、美園の時は、私が完璧に仕切るから』
『はぁ~…萌じゃ、心配だわ』
『何よ、ソレ』
ぶつくさ言いながらも、かつての悪友の為に、彼女の本領を発揮して、テキパキと企画を練る美園は、なんだかんだ言ってやっぱり嬉しそうだった。
その部屋は、”ちょっとしたパーティーとかに使う個室”程度のものなんかじゃなく、広さは1階フロアの4分の1にも満たないながらも、端に専用のバーカウンターまで付いていてる、特別室といったところだろうか。
入った正面は一面が回転式のガラス扉で埋まり、すべて解放させれば、その先に続いているウッドデッキと、部屋から続いているワンフロアのように見えて広々と感じた。
『初めまして、高木と大学が一緒だった関本祐樹です、仕事はジムでアスリート専属のインストラクターやってます』
夕刻の綺麗なオレンジ色に染まるウッドデッキをバックに、耳障りの良い柔らかな声が、集まった人数にしては広すぎる部屋に、良く響いた。
第一印象は、いかにもスポーツ万能系のイケメン男子。
さわやかな笑顔で『あ、でも実は一浪してるから、皆さんより1コ年上なんだけどね』と、自虐ネタで笑いも兼ねた自己紹介で、集まった女性陣の心を一手に掴んでしまう。
徳永さんに『例の彼ね』と耳打ちされると、偶然なのか関本君と目が合い、何故か微笑まれ、慌てて視線を逸らした。
これじゃ、逆に意識しているみたいで、勘違いされてしまう。
『結構いい物件じゃない』
『美園』
『見た目だけなら、完全に時枝君、負けてるわ』
『そう…かな』
『萌、せっかく現実の恋愛に目覚めたんなら、いろんな男、みた方がいいからね』
美園に勧められるも、拓真君を好きな気持ちに気づいてしまった今、例え報われないと分かっていても、直ぐに他の人を…という気には、なれそうになかった。
ひとしきりの自己紹介が終わると、主役の二人を追い出して、本題である”二次会の打ち合わせ”が始まった。
高木君と徳永さんの二次会は、披露宴会場の近くにあるレストランを貸し切って行うらしく、高木君の方は大学の学友が、徳永さんの方は美園をはじめとする高校の時の友人数名が、企画から運営までを実施。
正直、私は徳永さんとそんなに親しかったわけでもなかったから、メインメンバーには入っていなかったけれど、流れで二次会の受付を頼まれ、ついでに当日のお手伝いもすることになっていた。
『全く、独身の私が、どうして徳永の二次会を仕切らなきゃならないのよ』
『安心して、美園の時は、私が完璧に仕切るから』
『はぁ~…萌じゃ、心配だわ』
『何よ、ソレ』
ぶつくさ言いながらも、かつての悪友の為に、彼女の本領を発揮して、テキパキと企画を練る美園は、なんだかんだ言ってやっぱり嬉しそうだった。