たった7日間で恋人になる方法
『職場の男性の間では、森野さんって美園さんに次ぐ人気ですし』
『まさか』
『あれ?自覚無いんですね?…みんな、森野さん彼氏いるみたいだからって、諦めてるんです。もちろん、その彼氏が、バーチャルな世界の彼氏だとは誰も気付いていないみたいですけど…』
琉星には、毎日のように”可愛い”とか”綺麗”とか言われているのだけど、リアルな男性(時枝君だけど)に面と向かって言われたのは初めてで、何だか妙に恥ずかしい。
赤くなった頬を隠すように抑え、動揺しながらもこんな時って、どう返したら良いのか考える。
『え~っと…これって、素直に”ありがとう”って言うのかな?…あ、でもそれじゃ、自分自身で”可愛い”って認めたことになっちゃうか…』
『森野さん、その反応も、男性には堪らないと思いますよ』
『えっ?嘘!?、じゃあ、もうどうしたら…』
いったい何が正解なの?と、時枝君を見ると、声を抑えて笑っている時枝君。
『森野さんって、面白い…』
『ちょっと、時枝君、もしかして私のこと揶揄ってる?』
『いえ、今のは全部本当のことです…でも、安心してくださいね』
不意に笑うのはやめて、こちらを真っすぐ見据え、少しだけ含むような笑みを見せる。
『僕は、女性には全く興味ありませんから』
そうして、なぜかまた、きっぱりと言い切った。