たった7日間で恋人になる方法
☆
『拓真君って、今、好きな人いるの?』
今夜の秘密会議の場所は、昨日の教訓を生かし、敷居の高すぎる個室はやめて、落ち着いた雰囲気の居酒屋をチョイス。
個室ではないものの、店内は適度に照明が落とされ、各テーブルの明かりも天井から吊るされた小さな和紙製ランプの柔光のみで、お互いの顔がぼんやりとしか見えず、私にとっては、ちょうど良かった。
『何を、いきなり…』
4人掛けの席に、向かい合わせに座り、早々に自分が投げかけた質問に、拓真君の飲みかけたグラスを持つ手が、ピタリと静止する。
昼間のことがあったせいか、こうして二人きりで会うのも三日目ということもあり、思っていたより緊張感もなく、自分の思っていることもスラスラと言葉に出せている。
『今日私ね、牧村さんに肩を触られた時、3次元の男性には興味はないだけで、苦手ってわけでもないのに、何か凄く嫌な感じがしたんだ』
『うん』
『それって多分、自分の心の中に”琉星”がいるからだと思うの』
『…なるほど、つまり他に思いを寄せる男性がいるからだと』
『うん、そう』
自分なりの分析を吐露すると、拓真君も納得したように頷いてくれる。
『だからね、きっと拓真君も、もし今好きな人がいたら、嘘だとしても、私に触れたり触れられたりするのって、嫌じゃないかな?って』
『でも、それって、萌さんも同じでしょ』
『ううん、私は、自分の事情だし…それに、拓真君は男性だけど、女性に興味がなければ、私にとっては同性と一緒だから』
『確かに…そうなるか』
実際に、今日だって、エレベーターの中で手を掴まれた時も、特段平気だったし、少なくとも、牧村さんに触れられた時のような不快感は無かったのは、事実。
グラスを持ったまま、口に出すのを躊躇うそぶりを見せる拓真君に、もう一度強引に質問を繰り返す。
『…で、どうなの?今、気になってる人とかいるの?』
『拓真君って、今、好きな人いるの?』
今夜の秘密会議の場所は、昨日の教訓を生かし、敷居の高すぎる個室はやめて、落ち着いた雰囲気の居酒屋をチョイス。
個室ではないものの、店内は適度に照明が落とされ、各テーブルの明かりも天井から吊るされた小さな和紙製ランプの柔光のみで、お互いの顔がぼんやりとしか見えず、私にとっては、ちょうど良かった。
『何を、いきなり…』
4人掛けの席に、向かい合わせに座り、早々に自分が投げかけた質問に、拓真君の飲みかけたグラスを持つ手が、ピタリと静止する。
昼間のことがあったせいか、こうして二人きりで会うのも三日目ということもあり、思っていたより緊張感もなく、自分の思っていることもスラスラと言葉に出せている。
『今日私ね、牧村さんに肩を触られた時、3次元の男性には興味はないだけで、苦手ってわけでもないのに、何か凄く嫌な感じがしたんだ』
『うん』
『それって多分、自分の心の中に”琉星”がいるからだと思うの』
『…なるほど、つまり他に思いを寄せる男性がいるからだと』
『うん、そう』
自分なりの分析を吐露すると、拓真君も納得したように頷いてくれる。
『だからね、きっと拓真君も、もし今好きな人がいたら、嘘だとしても、私に触れたり触れられたりするのって、嫌じゃないかな?って』
『でも、それって、萌さんも同じでしょ』
『ううん、私は、自分の事情だし…それに、拓真君は男性だけど、女性に興味がなければ、私にとっては同性と一緒だから』
『確かに…そうなるか』
実際に、今日だって、エレベーターの中で手を掴まれた時も、特段平気だったし、少なくとも、牧村さんに触れられた時のような不快感は無かったのは、事実。
グラスを持ったまま、口に出すのを躊躇うそぶりを見せる拓真君に、もう一度強引に質問を繰り返す。
『…で、どうなの?今、気になってる人とかいるの?』