たった7日間で恋人になる方法
…と、次の瞬間、縛られてた視線が解かれ、照れたように鼻の頭をこする拓真君。
『なんて…どうかな?』
『え?』
『少し、ドキッとした?…彼の…琉星のセリフ、まねて言ってみたんだけど…』
どうやら、昨夜あれから、私の教えた恋愛ゲームアプリを実践したらしい拓真君は、琉星を相手に選択し、ゲームを進めつつ、彼の所作や言動をいろいろ研究したらしい。
ありがたいことに、昨夜の教訓を生かした、傾向と対策まで練ってきてくれたようだ。
『今まで、現実の男性に慣れてない萌さんには、いきなり僕に触れることも触れられることも、ちょっとハードルが高かったと思うんだ』
『確かに…そうかもしれない』
『ましてや同僚とはいえ、好きでもない男に…なんて、やっぱり嫌だろう』
その答えには、少々返答しずらく、ただ黙ってうなずいた。
『そこで、考えたんだ…少しでも、自然に僕…というか、男性に慣れる方法』
『…自然に、慣れる方法?』
『うん』
拓真君は、少し間を置き、神妙な顔つきでこちらの表情を伺いながら、提案する。
『今日から二人でいるときは、僕のこと琉星だと思ってみたらどうかな?』
『拓真君を…琉星に!?』
『もちろん僕はあんなイケメンじゃないし、確かに外見はこのままで申し訳ないけど…』
『でも、拓真君にそんなことまで…』
『いいんだ、一度乗りかかった船って言うのもあるし、友人として力になりたいから』
さらに、”実は、男として琉星という男性にも惹かれてるしね”…と続ける。