たった7日間で恋人になる方法
『さあ、どうして…でしょう?』
ドキッ
いつだったか、誰かが言っていた、”時枝拓真は、人と目を合わせるのが苦手”説は、こうしっかりと見つめられると、違うと言わざる得ない。
それよりも、こちらの質問を質問で返す、ちょっと意地悪なところなど、いかにも琉星そのもので、一度高鳴ったドキドキが一向に収まりそうになかった。
”拓真君、本当に琉星になりきるつもりなんだ…”
彼の本気度が伝わってきた。
それならば、こちらも、それ相応の準備が必要になる。
『拓真君』
『ん?』
『私、今日は飲むからね』
『…いいよ、萌が酔ったら、俺が介抱するから』
よほど研究し尽くしてきたのか、悔しい程に余裕で繰り出される、甘いセリフが、いちいち私の心臓を跳ねさせる。
やはり素面では、まともに対応ができそうに無い。
早速、近くに控えていた店員を呼び、メニュー上の色とりどりのカクテルから、この店一番の人気のカクテルを注文した。