愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
それから二日が経った金曜の夜。

私はまだ答えを出せずに悩んでいた。

桐島さんは取引先の人との会食で、今日の夕食はいらないと言われている。

帰りは遅くなるから先に寝ていてというメールも、先ほど届いた。


今は二十二時半を回ったところで、お風呂を済ませてパジャマ姿の私は、居間の座卓に頬杖をつき、テレビドラマをぼんやりと見ている。

けれども、ドラマの内容はちっとも頭に入らない。

もしも、桐島さんに付いてベルギーへ行ったら、どんな生活が始まるのかを考えているからだ。


モルディのベルギー社があるブリュッセルでは、フランス語とオランダ語が話されているらしい。

言葉がわからないのに、すぐに働くのは難しいと思うので、まずは語学学校に通い、生活に慣れることから始めたい。

勉強することは昔から好きなので、半年ほどあれば日常会話くらいなら、なんとかマスターできそうな気がする。

それから、アルバイトでもいいから働きに出て、桐島さんに負担をかけないよう、自分の稼ぎで弟に送金を……。

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