愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
結局、彼の体調を心配する文章と、私は元気で変わらない毎日を過ごしているという内容だけのメールを送信し、スマホを置いて布団に横になった。


最近、桐島さんの声を聞いていない……。

離れて暮らし始めて半年くらいの間、彼は毎週末、電話してくれた。

嬉しくて、週末を楽しみにしていたけれど、彼の声に疲労が滲んでいるのに気づいたら、遠慮せずにはいられなかった。

『寂しくなったら私から電話しますので、無理しないでください。メールで充分ですから……』

そんなふうに言ったのだ。


寂しさは日々つのっても、桐島さんへの迷惑を考えれば、私から電話をかけるのは難しく、今までで一度しか彼のスマホを鳴らしたことがない。

私が遠慮したことで、彼からかかってくる電話は徐々に間隔が開き、最後に話をしたのは私の誕生日の五月。三カ月半ほど前のことである。

電話もかけられないほどに、多忙を極める彼なので、日本に一時帰国したこともない。


寂しいな……。

寝返りを打った私は、枕の横に置いたスマホをじっと見つめる。

先ほど送ったメールの返信は、まだ来ない。

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