愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
深いため息をついた後は、自分の頬を両手でピシャリと叩き、立ち上がった。

今日は月曜日で、出勤の支度をするべく居間を出る。

週始めは、リーダーとして、アイスクリームパッケージングチームのメンバーに、指示出しをしなければならない。

各自に振り分ける仕事を頭の中で整理しながら、今日も忙しい一日になりそうだと、暗く沈んでしまいそうな気持ちを無理やり仕事に向けようと努力していた。


それから半日が過ぎ、容器包装デザイン部の上司に『今日は随分と張り切ってるな』と感心されるほどにがむしゃらに働いた私は、充実感の中で「お先に失礼します」と定時で退社した。

真っすぐに帰宅するのではなく、駅前の不動産屋に立ち寄り、会社から程近くに安く借りられるアパートはないかと、尋ねていた。


紫陽花荘から出て、自立しようと考えている。

桐島さんから連絡が来るまでは、建物の保全と管理のために、毎週末掃除に行こうと思うけれど、住む場所は別で。

紫陽花荘の所有権は桐島さんにあり、私は預かっているだけだから、恋人関係が終了したなら、無償で住まわせてもらう理由はない。

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