愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
キョロキョロと辺りを見回す私に、笹木さんが「この階には重役の個室と秘書課、大会議室と応接室があります」と説明してくれた。
それから、「まずは社長に挨拶しに行きましょう」と、こともなげに言う。
目を丸くした私は、心の中で『えっ……』と呟く。
こんなにすぐに社長に挨拶できるとは思っていなかったので、強い緊張感に襲われた。
慌てて挨拶文を頭の中で作りながら、笹木さんについて廊下を進む。
角をひとつ曲がった先の突き当たりに、【社長室】とプレートに書かれた扉があった。
笹木さんがそのドアをノックするのを、私は胸に手を当て、一歩下がった位置から見つめている。
「総務の笹木です」と彼女が声をかけると、返事は聞こえないが、電子錠が解錠された音がした。
自分の鼓動がまるで耳元で聞いているかのように大きく速く感じられる中で、笹木さんの手により、そのドアが開けられた。
彼女の肩越しに見えた社長室は、深緑色の絨毯に木目の壁の落ち着いた色味の空間で、ミーティングテーブルやソファセットが置かれている。
広さは十五畳ほどありそうだ。
最奥の窓際に、L字型をしたチョコレートブラウンの執務机がどっしりと構えていて、社長がデスクトップのパソコンに向かい、座っている。
その顔はパソコンの大きなディスプレイに隠れて、まだ見えない。
それから、「まずは社長に挨拶しに行きましょう」と、こともなげに言う。
目を丸くした私は、心の中で『えっ……』と呟く。
こんなにすぐに社長に挨拶できるとは思っていなかったので、強い緊張感に襲われた。
慌てて挨拶文を頭の中で作りながら、笹木さんについて廊下を進む。
角をひとつ曲がった先の突き当たりに、【社長室】とプレートに書かれた扉があった。
笹木さんがそのドアをノックするのを、私は胸に手を当て、一歩下がった位置から見つめている。
「総務の笹木です」と彼女が声をかけると、返事は聞こえないが、電子錠が解錠された音がした。
自分の鼓動がまるで耳元で聞いているかのように大きく速く感じられる中で、笹木さんの手により、そのドアが開けられた。
彼女の肩越しに見えた社長室は、深緑色の絨毯に木目の壁の落ち着いた色味の空間で、ミーティングテーブルやソファセットが置かれている。
広さは十五畳ほどありそうだ。
最奥の窓際に、L字型をしたチョコレートブラウンの執務机がどっしりと構えていて、社長がデスクトップのパソコンに向かい、座っている。
その顔はパソコンの大きなディスプレイに隠れて、まだ見えない。