残念系お嬢様の日常


「あ、それと君と弟くんの件は、拓人も知らないはずだよ。暗黙の了解っていうのかな、君たちのことは大人達があまり触れないようにしてるみたい」


それに貴方は触れてきて脅してきたんですけどね。

まあ、妙な噂を流せば雲類鷲家に睨まれることはわかっているだろうから、そんなことする人はほとんどいないみたいだけど、裏でこそこそ話す大人もいるんだろうな。


けど、学院の生徒は私と蒼が義理の姉弟だということを知っている人は少ないはず。




「景人様」

別にこの人がここにいることを言いふらす気なんてない。

けど、脅しの道具として蒼との関係を使ってきたことは一番気にくわない。


「貴方がおっしゃっているのは本心ですか」

「……君にはどう見える?」

試すように景人が口角を片方あげて頬杖をついた。


「先ほどから無理して綺麗な言葉を並べているように見えます」

「へえ」

「ここにいることを広めれば、お前が秘密にしておいてほしいことも広めるって仰りたいのでしょう」




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