残念系お嬢様の日常
桐生の家ならお金を積めばおそらくは進級ができるはずだ。
けれど、桐生の両親もこのまま好き放題させるのはまずいと思っていたのだろう。
原作でも、この人は夜に遊び歩いているような人だったはず。
「カウンセリングルーム登校でもいいから、とりあえず三年間出席日数を満たすくらい通って、テストもしっかり受ければ、好き放題遊んでいいって条件出されちゃってさ。それを飲まないと、色々面倒な制約つけられそうだったから仕方なく飲んだんだよね」
「で、監視しているのが〝幽霊〟ということですか」
「アイツは、拓人のためにしてるだけだよ。くだらない馬鹿なやつ」
そんなことを言いながらも〝幽霊〟のことを嫌っていないのは、言葉の端々から感じ取れる。
むしろ〝幽霊〟がいるから彼は両親に従い、ここに通っているのだ。
そして、〝幽霊〟はきっとここに近づきそうな人がいたら追い払っていたのだろう。
彼を誰にも見られないように隠すために。