残念系お嬢様の日常


翌日、ぼっち補習を終えた私はまたカウンセリングルームへと足を運ぶと、やっぱり今日も彼がいた。


「夏休みだというのに登校しているのですね」

「出席日数の関係で七月は補習受けないといけないんだよ。そういうアンタこそ、夏休みなのに登校してるんだ?」


片方の口角をつり上げて意地悪く笑う景人に「ご飯目当てです」と適当なことを言って、今日もお弁当をつつく。

今日はお箸を持ってきた私を見て、景人は若干引き気味だった。


私としては褒められるかもと思っていたけれど、お箸を持ってくるくらいならお弁当を持ってこいよと冷めた目で言われてしまった。

桐生家のご飯すごい美味しいからまた食べたかったんだよ。



「雲類鷲家の令嬢ってもっと違うイメージだった」

「あら、それはどういう意味でしょうか。この筑前煮いただきます」

「……そういうところ」

「よくわかりません。ラスト海老いただきます」

「いや、それ僕が狙ってたんだけど」




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