残念系お嬢様の日常


携帯電話のメッセージを確認した直後、咄嗟にあたりを見渡した。

ここは学校内だ。目撃者なんてたくさんいるはず。もしかしたらさっきすれ違った男子生徒かもしれないし、遠目から蒼くんのことを見つめている女子生徒たちかもしれない。

犯人の可能性のある人なんていくらでもいて、そのことに背筋が凍りつく。


怖い。誰が監視しているの?

どうして、そんなにスミレに拘るの?

目的はなに?



「水谷川さん?」

「え?」

「大丈夫? なにかあった?」

どうしよう。蒼くんにも被害が及んでしまうかもしれない。早く終わらせないと。

にっこりと微笑んで「なんでもない」と答えると、蒼くんは一瞬訝しげな表情をしたけれど何も言わなかった。

おそらくはこれ以上踏み込んでほしくないというのを察したのかもしれない。



真莉亜の作戦を決行しよう。そして、今日で全てを終わらせるんだ。





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