残念系お嬢様の日常



放課後、真莉亜に言われた通りのメッセージを送り、カウンセリングルームに行った。今日は誰もいない。


————誰もいないようにしたから、いるはずなんてない。



真莉亜曰く、今日は水曜日だから好都合らしい。

誰が犯人なのかは知らされていないけれど、真莉亜には犯人がわかっているみたいだった。



あらかじめ渡された薔薇のブローチを胸元につけて、準備は終わり。

『これはお守りよ。きっとスミレの助けになるわ』

そう言って真莉亜が貸してくれた。

誰が来るのかわからない。盗撮をしていた犯人が信頼している人だったらどうしよう。

もしも身近な人だったらと考えると怖くなる。全く知らない人の方がずっとマシだ。


呼吸が浅くなる。緊張と恐怖で指先が冷たくなって、鼓動が速くなっていく。


深呼吸をして心を落ち着かせる。





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