残念系お嬢様の日常
やるって決めたんだから、逃げるわけにはいかない。
きちんと向き合って、終わらせないと。大丈夫。一人じゃない。叫べば、待機してくれているみんなが来てくれる。
恐怖を顔に出してしまえば、相手は警戒してしまう。
できるだけ、恐怖を取り除いていないと。
窓際に立って、外を眺めているとカウンセリングルームのドアが開いた。
ゆっくりと息を吐いて、振り返るとそこにはここの学院の生徒であれば一度は目にしたことがある人物が立っていた。
「水谷川さん」
どくん、と心臓が大きく跳ねた。
嫌な汗が背中を伝う。
信じたくなかった。
男子生徒が犯人であったほうがまだマシだった。
他に人がいないか確認したその人物は、優しい笑顔の仮面をつけて近寄ってくる。
「……貴方が画像を送ってきた犯人なの?」