残念系お嬢様の日常


扉が開き、歓声が上がった。

その中心にはロイヤルブルーのシフォンワンピースを着た瞳がいた。いつになく色っぽくて、綺麗な彼女に見惚れてしまう。


手足が長くてスタイルもいいし、少し伸びてきた髪もふわりと巻かれていて似合っている。

才色兼備ってまさに瞳のことって感じだ。


中等部の頃はカッコイイ女の子だったけれど、高等部に入ってから女性らしさが一気に上がった。


……きっと瞳はハルトさんに見てほしかっただろうな。



けれど、ハルトさんの姿はない。

スミレのお兄さんふたりは来ているけれど、ハルトさんだけは来ないつもりなのだろうか。



「本日はお集まりいただきありがとうございます」

瞳の挨拶と参加者からのお祝いの言葉に溢れ、祝福ムードが流れる中、少し離れた位置から年配の男の人がふたり並んで立っているのが目に止まった。

ひとりは先ほどの胃痛仲間の男の人だった。



「景人様、あの方々はどなたかご存知ですか」





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