残念系お嬢様の日常


「貴方! どういうおつもり!!」

「えっ」

「これだから庶民は! そんな小汚い布切れで真莉亜様に触れるおつもりですの」

英美李様節を炸裂させながら、浅海さんのことを蔑みあざ笑っている。

周囲の女子生徒もこそこそと浅海さんの悪口を言っているのが聞こえてくる。それより、私スープかかりっぱなしだよ。


「真莉亜!」

スミレが私の元に駆け寄ってくると、こそっと耳打ちをしてきた。


「早く行ってきて。膀胱満タン破裂症になるわよ」

「はい?」

「この場の片付けは任せて! さあ、早く!」

首を傾げる私に、スミレが指でWCと作りグッドサインを出した。

……つまりはトイレ早く行きなよ、膀胱炎になっちゃうよっていうスミレなりの気遣いらしい。その前に私トイレに行きたいわけじゃないんだけどね。

でもまあ、この場から抜け出した方がいいだろうなぁ。私も浅海さんも。






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