極上CEOの真剣求愛~社長の言いなりにはなりません~
なのに、神楽さんは人の気も知らずに、いつもいつも私の目の前で堂々と服を脱ぐ。
事あるごとにディナーに誘ってくるし、仕事中でも、涼しい顔で呼吸するように私を口説く。
口説く、口説く、口説く……。
いくら私が修行僧に徹しようとも、物事には限度というものがある。
ほんともう、いい加減にしてほしい……!
「秋津さん。お待たせ。仕度、OKだよ」
鏡の前に立っていた神楽さんが、そう言いながら身体ごと振り返った。
それが視界の端を掠めて、私はハッと我に返る。
「あ、はい? えっと……」
一瞬、なにを答えていいかわからないほど、思考が仕事から逸れていた。
答えるべき言葉を見つけられずに口ごもる私に、神楽さんは訝し気に眉を寄せる。
「なに? 握り拳作って」
「あ、いえ。えっと……」
自分でも知らぬうちに固く握りしめていた両手の拳に視線を落とし、私は慌ててパッと手を開いた。
それを見て、神楽さんがニヤリと笑う。
「もしかして、『修行僧』って言ったこと、怒ってる?」
探るように問いかけられ、カッと頬が赤く染まるのを感じた。
「い、いえ。お褒めの言葉と受け取ってますので」
とにかく今はこの話題から早く離れておきたくて、私はそう切り返して顔を伏せた。
事あるごとにディナーに誘ってくるし、仕事中でも、涼しい顔で呼吸するように私を口説く。
口説く、口説く、口説く……。
いくら私が修行僧に徹しようとも、物事には限度というものがある。
ほんともう、いい加減にしてほしい……!
「秋津さん。お待たせ。仕度、OKだよ」
鏡の前に立っていた神楽さんが、そう言いながら身体ごと振り返った。
それが視界の端を掠めて、私はハッと我に返る。
「あ、はい? えっと……」
一瞬、なにを答えていいかわからないほど、思考が仕事から逸れていた。
答えるべき言葉を見つけられずに口ごもる私に、神楽さんは訝し気に眉を寄せる。
「なに? 握り拳作って」
「あ、いえ。えっと……」
自分でも知らぬうちに固く握りしめていた両手の拳に視線を落とし、私は慌ててパッと手を開いた。
それを見て、神楽さんがニヤリと笑う。
「もしかして、『修行僧』って言ったこと、怒ってる?」
探るように問いかけられ、カッと頬が赤く染まるのを感じた。
「い、いえ。お褒めの言葉と受け取ってますので」
とにかく今はこの話題から早く離れておきたくて、私はそう切り返して顔を伏せた。