極上CEOの真剣求愛~社長の言いなりにはなりません~
「俺も、あまり時間がなくて。手近なカフェでサッと済ませようと思ってたんだけど。よかったら、一緒にどう?」


小首を傾げて問われて、私は思わず大きく目を見開いた。


「わ、私と、ですか……!?」


ランチのお誘いだ、と合点した途端、私は裏返った声で聞き返していた。
私の反応に清家さんはちょっと苦笑気味に、「うん」と一度頷いてくれる。


「迷惑じゃ、なければ」

「迷惑なんて、そんな! 滅相もありませんっ」


謙虚に付け加えられた一言を力いっぱい否定して、私は勢いよく首を横に振った。
頭の中で、『うわー、うわー、うわー!!』と、言葉にならない声を発して興奮する自分がいる。
心臓はドッドッと音を立てて弾み、私は完全に舞い上がっていた。


清家さんとランチ。
今まで、神楽さんと、清家さんの秘書で私の一つ先輩の中川さんと四人でランチしたことは何度かあったけれど、二人でなんて初めてだ。


どうしよう、なにを話せばいいんだろう……!
変な緊張を強めて頬を染める私をクスッと笑い、清家さんはそのままくるりと方向を変えて、先にエレベーターホールに向かって歩き出した。


「ほら、行こう、秋津さん。君も二時までに戻らなきゃならないんだろ?」

「は、はいっ」


軽い調子で促され、私は財布をぎゅうっと握りしめながら、慌てて廊下を小走りして彼の背を追った。
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