覚悟はいいですか

私の二度目の告白を聞いた礼の目が真ん丸になる

首からみるみる赤くなって、びっくりした

礼はプイッと横を向き、はにかんだ顔でボソッと呟く

「…なんか、プロポーズされてるみたいだな」

え?私、そんなこと言った?!
目をぱちくりすると、フフッと照れ臭そうにこちらを見る

「ずっと好きでいさせて、て言った」

あ…、た、確かに…
自分で言った言葉で今度は私が赤面する羽目になった

でも気持ちは伝わったかな?
なら、いっか、いいよね、私

一人で無理やり納得していると、
礼はちょっと考える風で目を伏せてから、私を気遣うように聞いてきた

「今日はあんなことあったから男がまだ怖いかもしれないけど、
俺は触れても大丈夫なら…
ちょっとだけ抱きしめてもいい?」

私も礼に触れたい、触れてほしいと思ってる

もう、怖いことなんて何もない
礼が全部守ってくれるのでしょう?
ましてあなたの腕の中なら、これ以上の安全地帯はないと思うから

「…うん」

はにかみつつもしっかり頷くと、私の大好きな微笑みを浮かべ、

ベッドの真ん中まで来て、私の正面に胡座をかいて座る

「おいで」

両手を広げ、ニコニコしてるけど……

はい?これ、どうしたらいいの?
首を傾げていたら、膝を叩いて「ここ、座って」と更ににっこり宣った

え!?ちょっとそれは恥ずかしい!!
『ちょっと抱きしめる』んじゃなかった?!
かな~りハードル上がってますよ~!

引こうとしたら、逃がさないとばかりに私の両脇に手を入れて抱き上げ、膝横抱きに引き寄せられて…

「きゃあ!」

バランスを崩しそうで思わずしがみついたら、
そのまま抱き締められ、がっちり固定されてしまった!

礼の胸に頬を押し当てるかっこうになり、密着した体に
鼓動が一気に駆け上がっっていく

し、心臓、飛び出しそうなんですけど!!!


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