覚悟はいいですか
『俺は君を諦めないよ』
優しくも強い眼差しで見つめながら語りかける
そうだ。礼は何年も諦めないで私を想い続けてくれた
私の傷も痛みも全部わかって、愛してくれた
戻るんだ、礼のところへ
それまで私も諦めちゃいけないーーーーー
こんな奴の思い通りになんてなるもんかっ!
手放しかけた意識を必死にかき集め、力の入らない体に動け、動けと命じて神経を集中するうちに、少しずつ感覚が戻ってきた
ちょっとでも距離を取ろうとずり上がると、
それに気づいた公彦はすぐに膝を掴み、引きずり戻す
「くくくくっ……
逃げても無駄だよ紫織さん、ここには誰も入れない……
これからたっぷりとかわいがってあげるよ」
喉の奥をひきつるようにして笑う声が、吐く息が耳にかかる
いつの間にか仰向けにされ、公彦に組み敷かれていた
引きずられてまくれ上がったワンピースの裾から、ひんやりとした感触が這い上がってくる
「イヤッ!離して」
吐きそうになるほどの嫌悪感を堪え、めちゃくちゃに足を動かしてもがくと
「痛っ!」と呻く声がして太ももに触れていた手が離れた
今だっ!と体を起こしてベッドから降りようとしたが、後ろから腕を引っ張られる
「イヤーー!」
「この女~!優しくしてやりゃあつけあがりやがって!!」
バシッ!と頬を叩かれた
更に馬乗りになり、両肩をシーツに押し付ける
「いい加減、諦めろ!」
そう言って、噛みつくように首筋に歯を立てられた
イヤだ、嫌だよ!礼、助けてーーー
「イヤーーーーーーーー!」