覚悟はいいですか

《side 紫織》

「イヤーーーーー!」

もうダメ!

そう思った時、


ドオーーン!


外から爆発音が響いた
しかもそれは一発だけではなかった

次々と鳴り響く爆発音
やがて複数の銃声も混ざり、何者かにこの別荘が襲われていることに気づいた公彦は明らかに混乱していた

窓の外に赤や黄色の閃光が瞬く

「な、なんだ?」

狼狽しながら、私の腕を引っ張ったまま窓へと近づく
公彦の向こうに見えたのは、一面の煙だけ

でも私は礼が助けに来てくれたのだと確信した

「いったい何が起きてるんだ?……」

公彦が茫然と呟いた時、

「公彦さま!」

部屋の外から堂嶋家の配下らしき声が聴こえてきた

< 182 / 215 >

この作品をシェア

pagetop