覚悟はいいですか
「なんだ!何があった?」
「分かりません。敵襲なのは間違いないのですが……」
「て、敵襲!?まさか警察が……」
「サツじゃねえです。けどすげえ強い奴らで、軍人みてえに爆弾まで持ってて。
組のモンはほとんどやられちまいました」
「なっ!傭兵達はどうした?!SPは?」
「戦闘中ですが、あまり持ちそうじゃありやせん。今のうちに逃げてください!」
ガッシャーン!ドタドタドタドタッ…
「…やべぇ!玄関にアイツらが…」
「っ!おまえ、何としてもここで足止めするんだ!」
公彦は声を上擦らせながら扉の向こうに叫んでから、私の方を向いた
「紫織、邪魔が入ったようです。ここを出ますよ」
「いやっ!離して!」
「うるさい!来い!!」
ものすごい力で引かれ、腕がちぎれそう…
でも礼が助けに来てくれたんだ
ここで会えなければ、もう二度と彼に会えない!
そう思って脚を踏ん張り、必死に動くまいとした
すると半ばパニック状態だった公彦は逆上し、私を床に引き倒す
そのまま馬乗りになり、首に手をかけた
「僕に逆らうなんて、なんて生意気な女だ!もういい、お前なんか殺してやる!!」
「ううっ…。やめ、て……は、なし、て…」
く、苦しい…喉が絞まって、声が出ない
血走った眼をした公彦の顔がだんだん霞んでくる
礼、私はここ、ここにいるよ!
早く来て、礼ーーーーーー!