二番目でいいなんて、本当は嘘。
「未央ちゃん?」
電話の向こうから、明るい声が聞こえた。
「清香さん……」
言いたいことがいろいろある。
どうして薫さんのご両親に私の居場所を教えたのか。
いつから連絡を取っていたのか。
家の売買の件も、清香さんが絡んでいたのか。
そもそも、私が山形の寮でお世話になるということ自体、周りの人たちの企みによるものだったのか。
けれど、私の口から出たのはこんな言葉だった。
「清香さん、私、どうしたらこの子を守ることができますか?」
絶対に子供だけは守らなくてはならない。
産声を上げたこの子を、「生まれてきてくれてありがとう」と、この手で抱きしめてあげたい。
たとえ他人からは祝福されなくても、私だけはありったけの愛情を注いで育てたい。
やっとできた、家族なのだから。
電話の向こうから、明るい声が聞こえた。
「清香さん……」
言いたいことがいろいろある。
どうして薫さんのご両親に私の居場所を教えたのか。
いつから連絡を取っていたのか。
家の売買の件も、清香さんが絡んでいたのか。
そもそも、私が山形の寮でお世話になるということ自体、周りの人たちの企みによるものだったのか。
けれど、私の口から出たのはこんな言葉だった。
「清香さん、私、どうしたらこの子を守ることができますか?」
絶対に子供だけは守らなくてはならない。
産声を上げたこの子を、「生まれてきてくれてありがとう」と、この手で抱きしめてあげたい。
たとえ他人からは祝福されなくても、私だけはありったけの愛情を注いで育てたい。
やっとできた、家族なのだから。