二番目でいいなんて、本当は嘘。
驚きのあまり、声を出せずにいると、桐生社長が深々と私に向かって頭を下げた。

「今日のこと、川谷さんにちゃんと謝っていなかったので、お詫びに伺いました」

「お詫びされるようなことなんて、なにもないと思うんですけど……とにかく、中へどうぞ。猫ちゃんたち、眠っていますけど」

猫、というワードに桐生社長の表情が緩んだ。

「では、お言葉に甘えて」


靴を脱いで玄関に上がると、背の高い桐生社長の頭は天井に届きそうなくらいだった。

「古い日本家屋なので、天井ちょっと低いんです。梁に頭をぶつけないように気を付けてくださいね」
「わかりました」

キシキシと鳴る床を、私のあとに続いて、桐生社長はおっかなびっくりついてきた。
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