守りたい ただあなただけを


―――――― 


「各都市を治める長達、
そしてそのご家族の皆よ。

本日はご足労感謝する。

それがし、リバル国王の筆頭側近ヴィックスと申す。

リバル国王は現在政務にあたっておられるが、

“先に始めてくれ”
と仰せつかっておる。

さぁ今宵は心おきなくお楽しみあれ!

カンパーイ!!」



ヴィックスの音頭で宴が始まった。


4つのテーブルに分かれたそれぞれの長達がご家族との会食を楽しまれる。


リバル様がいないのは想定内だった。


あの方は昔からこのような宴事にあまり顔を出さない。


こうして企画はしたが、参加は恐らくそれほどしないだろうという読みが当たり、ある意味安心した。


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