守りたい ただあなただけを
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随分と・・小柄な女だ。
全身を覆っていた布を取り、
布団の上に仰向けに寝かせた連れの女は、
髪の長い華奢な女だった。
「これを首、脇の下、
足の付け根に挟んであげて。
体温が徐々に下がって意識がはっきりしたところで、もう1度水分補給させる。」
「分かった。」
心配そうに布団の女を見つめる男勝りの女に、濡れタオルを何枚か渡す。
「それが終わったらお前はこれを飲め。
運良くまだ塩が残ってた。塩水だ。」
「・・・・・・・・・。」
「・・ゆっくり飲め。
気管に詰まらすぞ。」
「・・・・・・・。」