守りたい ただあなただけを
背を向けて再び門の方へ向かおうとすると、俺の前に男勝り女が回り込んできた。
「・・・・邪魔するな。」
「・・そなた・・名は・・?」
「リューマ。」
「リューマ・・・
お願いがございます・・・!!」
男勝り女は、
いきなり土下座をしてきた。
「私は・・・横になられているあの方をソプラノまで送り届けるという大事な使命がある。
いきなりのお願いで無理を言っているのは承知。
だがどうか・・そなたも護衛に加わって頂けないだろうか!?」
「・・・・話が見えてこないな。
あの子と、そしてお前は何者だ?」
「それは・・・申し訳ない・・
言えない・・・。」
「・・・・・・・。」