守りたい ただあなただけを



・・・・・・・!?

「あれは・・・。」


2Fから3Fに来た時だった。

俺達を待ち構える、
1人の男が立っていた。



「カリマル殿・・・。」

「あれがカリマルか・・。」

「・・・・・。」



否が応でも足を止めさせられる。


視線の先で仁王立ちするカリマルからは、
背筋がビリビリとする気迫が伝わってきた。



「カリマル殿・・どうかそこを空けてくだされ・・。そなたとは戦いたくない!」


「・・・リリカの様子はどうだ・・?」


<安心してください。少しずつ、時間と共にリリカはきっと良くなります。>


「・・・・娘を助けてくれて・・・
君達には返しきれない借りができた。

だがエイダ、
俺はヨバル様の頃から王家に仕え、

今日までハグワール自衛部隊の部下達全ての命を預かってきた。」


「・・・・・。」


「最後まで王家のために尽くす。

そして・・命を奪ってしまったイヌとネコたちにあの世で謝ってくる。」




2人を先に行かせようと、
一歩前に立ってカリマルと対峙する。


「御託はいい。さっさと抜け。」


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